溢れ出たものは

意味のわからない歌詞

共感するなんて適当なことを言って

涙を流す真似をする

 

 

その涙が海となり

水蒸気となり

青空に吸い込まれ

雨となって還元される

 

負の感情は

水と同じ

 

 

 

浄化されたと思えば

どうしようもなく溢れる

 

己の力で防ぐことは

不可能だ

 

 

泣き止むのを待つしかない

 

 

 

泣き腫らしたあと

呼吸がだんだん落ち着いて

そのまま眠くなってしまうことがあった

 

 

数分前まで

しゃくりあげて泣きじゃくっていたのに

気がついたらすやすやと

心地よい寝息を立てていた

 

 

夕陽が暖かく照らす

 

 

眠たくなってしまうほど

泣き腫らしたのは

随分昔の話

 

 

 

私は

夏の日の夕方も

冬の日の朝も大好きで

 

 

 

昔から

誰よりも早く季節を捉える少女だった

 

春の風の匂い

夏の足音の日差し

秋の高い空

冬の凍てついた空気

 

四季に触れることが大好きで

季節の変わり目が

なりよりも好きだった

 

その豊かさが痣となる

 

 

私を嫌う人間がすぐ分かった

そんな人達が私に

貼り付けた笑みで笑いかけるのが

気持ち悪かった

 

神様は私に

四季を捕える感性とともに

生きづらさまで与えてしまったようだ

 

 

 

でも神様は万人に平等であるから

 

 

 

どこかに穴があるのはみんな一緒

その穴の大きさは違くても

 

 

その穴から

止められない何かが溢れ出ているのは

 

 

みんな一緒

 

 

青空へ還元していく

 

 

 

そうやって

息をしていかなきゃならないのさ